柴田安彦の気の向くままに

    蒲郡市議・柴田安彦の気ままなブログです。 ぜひ、コメントをお願いします。
壁に耳あり障子に目あり

 総務委員会が終わりました。議案と請願の審査、東三河広域連合の報告など盛り沢山で、昼食休憩なしで続行し、閉会は13時を超えてしまいました。お疲れ様でした。

 「複数税率の導入と新聞への軽減税率適用に関する請願」は、消費税増税にあたり見だしの意見書を国に提出してほしいというものでした。確かに軽減税率の適用で逆進性を緩和したいとの気持ちは理解できます。しかし消費税増税の弊害が、それで解決するものでないことは明らかです。

 複数税率の導入は、インボイスの導入や簡易課税・免税点の変更を伴う可能性が高く、中小零細事業者への負担はさけられません。紹介議員の答弁でも、インボイスは導入せざるを得ないという意見と請求書に税額を記載するなどの帳簿方式を検討しているとの意見がありました。いずれにしても、事業者への負担が大きいことに変わりはありません。深刻なのは、インボイスを発行できない免税事業者などが、取引から敬遠される可能性が少なからずあるということです。

 こうした問題点を指摘すると、紹介議員からは「海外の多くの国で複数税率が実施されている」との答弁も聞かれました。海外ではインボイス方式が取り入れられ、何が軽減税率の対象品なのかで訴訟が起きているからこそ、質疑をしているのです。海外では、同じ食品でもレストランで食べれば課税され、テイクアウトすれば非課税で、論争が起きています。食料品をつくる農家などは、受け取る消費税よりも支払う消費税が多くなる可能性もあり、還付請求が必要になります。資材ひとつひとつの支払い消費税と売上げに伴い受け取る消費税を記帳し、還付請求する事務が負担にならない方は少ないのではないでしょうか。

 この請願以外に、「消費税増税を中止するよう求める」との陳情が2件提出されています。消費税の逆進性緩和や中小事業者などの経営を守るには、複数税率の導入では困難であり、増税を止めるよう求める意見書を出すことが妥当です。この立場から、請願を採択せず、陳情を採択する立場をとりました。残念ながら、他の委員は消費税増税は必要との考えから、陳情を不採択とし、請願を採択する立場をとりました。

 先日、議会図書室で調べものをしているとき、紹介議員らが打ち合わせをしている声が外から聞こえてきました。図書室在室に気づかなかったせいか、私のことを評して「どうしてそういう思考になるか分からん時がある。ずっと変わった思考の人だもん。あんたは分かっとらんと言われたんじゃない? 普段は温厚に見えるけど、たまにそういう時がある」と。討論をする可能性を事前に伝え、私の考えを正直にお話したつもりでしたが………。温厚かどうかは別として、私の質疑は「思考の分からん」ものでしたでしょうか?

 
壁に耳あり障子に目あり

  ………壁に耳あり障子に目あり………
    笑い声とともにあんな風に評されていたかと思うと、ちと悲しい

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| 柴田安彦 | 本日のじぇじぇじぇ | 14:04 | comments(0) | trackbacks(0) |









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    蒲郡市議 柴田安彦

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